日本実験力学会で幾島君が発表しました
2023年8月29日(火)〜31日(木)に和歌山城ホールにて日本実験力学会 2023年度年次講演会が開催され,ナノ・マイクロ機能物性材料分科会オーガナイズドセッション「新しい機能性材料探索の最前線とマイクロ・ナノ領域物性計測技術」で,専攻科幾島君が「多孔質ニッケルめっきによる Al/Ni 多層発熱粉末の創製」について発表しました.写真は会場であった和歌山城に隣接する和歌山城ホール屋上からの景色です.
本研究はAl/Niによる自己伝播発熱反応中の発熱時間や発熱温度を制御するための基礎検討として進めており,めっき処理はめっき技術を有する近畿防蝕株式会社(三木市)にご協力を頂いております.従来法のAl箔とNi箔の重ね圧延から,Al箔上に多孔質ニッケルめっきを施した材料に変更して圧延粉砕法による多層粉末を作製し,反応実験を通じてその発熱特性とそのメカニズムについて検討しました.Ni層の効果的な微細分散により,従来と同等の温度上昇と1.5倍の高温保持時間を確認することができ,これまでよりも深く入熱できる可能性を示唆しました.
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